【誤認は、あるものに対する知識がその実態に基づいていない時に起こる】
- まゆみ グケート
- 2024年10月13日
- 読了時間: 3分
今から2000年前に成立されたとされるヨガの根本経典「ヨーガ・スートラ」にこんな1節が書かれています。【誤認は、あるものに対する知識がその実態に基づいていない時に起こる】この誤認はヨガでは苦しみを生み出すと考えられています。そしてその誤認がどんな時に起こるかというと、そのものに対する知識があっても、自分が作り出した考えや固定観念によって実態とは別の見方をしているときにおこります。
例えば、真っ暗闇の中、歩いて帰っていたとしましょう。足元に何やらあることに気がつきます。パッと見るとそれは蛇のように見えて、私たちの心に不安や、恐怖心を作り出します。でもよくよく見てみると、実はただのロープだった。
なんて経験したことはないでしょうか?
都会の皆さんは蛇は街中にいないかな?私の実家の茨城では、よく蛇がいたので、そんなこともしょっちゅうありました。ただのロープなのに、蛇だと思って驚いて逃げたくなる。
こんな誤認をなくしていくこと。つまり固定観念や思い込みをなくしていくことで、恐怖心や不安な気持ちは減ってくるのではないでしょうか。
私の話をします。
熊本に引っ越してきてから、ご縁があって喫茶店でパートとして働くことになりました。その喫茶店は歴史ある建物の中にあって、店内から路面電車が見える素敵なお店なんです。
この喫茶店は関東に住んでいた頃の知人がたまたまお世話になっていたということで、引っ越してすぐにご挨拶に行きました。
ちょうど私の両親と同じくらいの方が運営されていて、ご縁があり週に2回働かせていただくことになったんです。
そしてしばらくしてから、その関東に住んでいた時の知人が熊本にくるということで、みんなでご飯に行こう!ってなったんです。
その日を迎え、楽しく皆さんとご飯を食べた後、「まゆみさん、カラオケ好きだよね?カラオケ行こうよー」と盛り上がり、カラオケに行く流れになったのですが、ご飯屋さんの近くに「スナック」があったんですね。
みんなで「スナックにしよう!」という流れになり、私は心の中で「歌えるのは楽しみだけど、スナックといえば、お酒にタバコ、酔っ払いのおっちゃんだよな」と思い、お酒も飲まないし、タバコも吸わないし、10時前には寝ている私にはちょっとダークサイドに入るイメージがあり、少し抵抗がありました。ヨガ的には「繋がり」を気づいていくことが大事とされているので、ここで帰るのは違うよねと思いました。
しかし、この楽しい雰囲気を壊したくないなと思い、自分の中でのルール「お酒は飲まない」ことは守ればいいと思ってスナックに入りました!
スナックのおばさんは優しくて、飲まないことを伝えたらノンアルコールの飲み物を教えてくれて、全然ウェルカム!と受け入れてくれました。
そして、お客様が3名ほどいたのですが、めちゃくちゃしっとりと静かに飲まれていたんですね。「こんな雰囲気で歌うのかね?!」と心配になりましたが、喫茶店のオーナーが何も気にせず歌い始めます。笑
だんだん気分もよくなってきて、私も「よし!百恵ちゃんいったろ!」とイミテーション・ゴールドを歌い始めます。みんな盛り上がってくれて、めちゃくちゃ楽しくなりました。
そして最後の方にはシラフの私が一番ノリノリで立ちあがって歌い、ラストにはしっとりと飲んでいた初めましてのおじさんと一緒に郷ひろみと樹木希林のデュエットを歌い、とても楽しい夜を過ごしました。
スナック=悪、ダークサイドというイメージはなくなり、新たな人との繋がりを築くことができ、とてもいい経験となりました。
固定観念や思い込みは自分が思っている以上にあったりしますね。
今週1週間は是非思いこみをなくし、新しいことに挑戦する1週間にしてみてくださいね。
Comments